ピクウェ(Pique) 桜モチーフ リング
ピクウェとは、べっ甲や蝶貝、象牙などの有機素材に、金や銀、貝を象嵌(ぞうがん)する技法です。
17世紀フランスで誕生し、当初は化粧箱やステッキの握り手などを彩りましたが、1850年頃からジュエリーにも取り入れられ、ヴィクトリア時代には貴族たちの心を魅了しました。
しかし、この技法は詳細が伝承されることなく、100年余りもの間、「幻の技法」として歴史の中に埋もれてしまいます。
そんなピクウェを現代に甦らせたのが、福島敏彦先生。現在、この技法を受け継ぎ、ジュエリーを生み出せるのは福島先生をはじめ、中野哲哉先生、遠藤翼先生など、ほんのわずかな職人のみです。
こちらのリングは、ジェムストーンにピクウェを施した希少な一品です。
桜の花びらが描かれたクォーツは、ふんわりとした透明感をたたえ、まるで静かな水面に花が浮かんでいるかのよう。
さらに、クォーツの下に設けられた空間には2つの小さなボールが忍ばされており、指の動きに合わせて繊細に揺れ動きます。その動きが光を受けるたびに、桜の花がそっと揺れる水面の情景を思わせ、幻想的な趣を漂わせます。
台座も、細やかな透かし模様と繊細な細工が施され、遊び心と優美さが絶妙に調和したデザインです。
時を超えた技法と現代の感性が織りなす、唯一無二の美しさをぜひご堪能ください。
インスタグラムでも動画をアップしておりますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
https://www.instagram.com/p/DHNIGtuSIaN/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
k18
天然クォーツ6.29ct
ダイヤモンド0.12ct
重さ約6.3g
指輪サイズ12号
最後の写真に写っているもう一点の指輪も出品しております。